しかし悪人には幸福がない。またその命は影のようであって長くは続かない。彼は神の前に恐れをいだかないからである。
人はその短く、むなしい命の日を影のように送るのに、何が人のために善であるかを知ることができよう。だれがその身の後に、日の下に何があるであろうかを人に告げることができるか。
悪しき者はわざわいだ、彼は災をうける。 その手のなした事が彼に報いられるからである。
彼は花のように咲き出て枯れ、 影のように飛び去って、とどまらない。
その時あなたがたは、再び義人と悪人、神に仕える者と、仕えない者との区別を知るようになる。
わが神は言われる、 「よこしまな者には平安がない」と。
彼らは、貪欲のために、甘言をもってあなたがたをあざむき、利をむさぼるであろう。彼らに対するさばきは昔から猶予なく行われ、彼らの滅亡も滞ることはない。
あなたがたは、あすのこともわからぬ身なのだ。あなたがたのいのちは、どんなものであるか。あなたがたは、しばしの間あらわれて、たちまち消え行く霧にすぎない。
善をおこなった人々は、生命を受けるためによみがえり、悪をおこなった人々は、さばきを受けるためによみがえって、それぞれ出てくる時が来るであろう。
この不義はあなたがたには 突き出て、くずれ落ちようとする高い石がきの 破れのようであって、 その倒壊はにわかに、またたくまに来る。
人は息にひとしく、 その日は過ぎゆく影にひとしいのです。
しかし主よ、あなたは彼らを 滅びの穴に投げ入れられます。 血を流す者と欺く者とは おのが日の半ばも生きながらえることはできません。 しかしわたしはあなたに寄り頼みます。
見よ、あなたはわたしの日をつかのまとされました。 わたしの一生はあなたの前では無にひとしいのです。 まことに、すべての人はその盛んな時でも 息にすぎません。〔セラ
主は正しき者をも、悪しき者をも調べ、 そのみ心は乱暴を好む者を憎まれる。
すなわち、災の日に悪人は免れ、 激しい怒りの日に彼は救い出される。
悪しき人の勝ち誇はしばらくであって、 神を信じない者の楽しみは ただつかのまであることを。
悪しき者の光は消え、 その火の炎は光を放たず、
わたしは知っている。すべて神がなさる事は永遠に変ることがなく、これに加えることも、これから取ることもできない。神がこのようにされるのは、人々が神の前に恐れをもつようになるためである。
夢が多ければ空なる言葉も多い。しかし、あなたは神を恐れよ。
わたしはこのむなしい人生において、もろもろの事を見た。そこには義人がその義によって滅びることがあり、悪人がその悪によって長生きすることがある。
あなたがこれを執るのはよい、また彼から手を引いてはならない。神をかしこむ者は、このすべてからのがれ出るのである。
風をとどめる力をもつ人はない。また死の日をつかさどるものはない。戦いには免除はない。また悪はこれを行う者を救うことができない。
わずか数日で死ぬみどりごと、 おのが命の日を満たさない老人とは、 もはやその中にいない。 百歳で死ぬ者も、なお若い者とせられ、 百歳で死ぬ者は、のろわれた罪びととされる。
悪をなす者のゆえに、心を悩ますな。 不義を行う者のゆえに、ねたみを起すな。
彼らは今日に至るまで悔いず、また恐れず、あなたがたとあなたがたの先祖たちの前に立てた、わたしの律法とわたしの定めとに従って歩まないのである。